こんにちは！ファイナンシャルプランナーの山田です。

私の仕事のメインは不動産売買における仲介業です。物件を売りたい人と買いたい人との間に入って契約・重要事項説明（宅建士の独占業務）を行いお引渡までを問題なく完了させる仕事です。

ご存知の通り不動産で取引される金額は高額でその不動産は世界中探しても同じものは絶対にありません。

そのため、その売買においてお金の授受だけでは無く、それぞれの権利関係や売買を阻害する設定等々を徹底的に調査し、知りえた情報（調べきれなかった情報があっても責任を取らされる場合があります）を全て開示・告知しなければなりません。

前置きが長くなりましたが、世界中に1つしかない物件を仲介する上で先ず確認するのが土地・建物謄本を取得し、権利関係・抵当権等の設定関係がどうなっているか？です。

何百件もの謄本を見て来ましたが、それだけでその物件の歴史（その家庭の歴史・売却に至った理由迄読み取れます）。

そこで、偶に目にするのは市町村が行っている「差押」設定です。これは言わずと知れた「固定資産税」の滞納によるものです。（この設定を目にしたとたん売買に暗雲が立ち込めます( ；∀；)

これまで何度か住宅ローンが払えなくなった場合の対処法の中で任意売却とか、銀行に支払い猶予してもらうとかの対策のお話をしましたが、この市町村から「差押」をされると任意売却もままなりません。最悪、競売になってもこの税金の滞納による差押は全額支払うまで逃れられまん。

こうなる前に事前に役所に相談し分割にしてもらうか、何があっても優先的に支払うしかありません。

この設定が消されない限りどれだけ物件が良くて買主が気に入ってくれてもその税金の滞納を含めて引き受けてくれる買主はいませんし、売却する事も出来ないのです。

何より国民の義務としてしっかり税金は納めましょう！！

それでは、また。